ji-pankun

メジロマックイーン

私の頭の中のちえのわ

2021/10/3

先日車を運転していて、路肩から飛び出してきた車の運転手が、申し訳なさそうに両手を合わせているのが見えて、ちょっとときめいた。車の運転というのは各個人の人格が見えづらいもので、だからこそ衝突(ダブルミーニング)が頻発するのだけれど、この一件で、自分もその運転心理に陥ってしまっていることを反省した。いやいや、だって人が操作してんだもんなー、と。

土曜日、日中仕事を終え、友達と合流し家でキングオブコント2021を見る。俺は御多分に漏れず踊り場のヘビーリスナーなので、空気階段の1本目のネタにしっかり感涙。優勝決定後の二人のリアクションに胸が熱くなる。ある青年たちの濃密で尊い季節の終わりと、これから歩んでいく(かもしれない)輝かしい未来の始まりを見た気がした。青春映画より青春。ただ、1日経ってよく思い出すのは、ニッポンの社長ケツの、野球ボールが当たる動きと音だったりする。見終わって、少しダラダラして、ダラダラするのにも飽きてきたところで散歩に出る。毒にも薬にもならないような講釈愚痴不安を撒き散らしながらひたすらフラフラ歩く。2時間近く歩いたところでお互い股関節に違和感を感じ始めたため帰宅。今年のキングオブコントとこのなんでもない散歩の時間は、密接につながって今後記憶されていく気がする。友達も酔いが抜けた頃に帰宅し、夜明け前4時過ぎに寝る。秋の夜長楽しい。

日曜日、案の定昼前までねむりこける。だらっと準備し、ジムジャームッシュ特集上映をしている映画館へ。ストレンジャーザンパラダイスを見る。これは...どう楽しめばいいのだろう...と困惑した。公開当時の映画好きたちは、JJ特有のオフビート感やしゃれた映像が新鮮に映ったのだろうか。現代の映像物語が好きな自分(雑魚)を興奮させてくれる、グレタガーウィグやマイクミルズ、キムボラ、スパイクジョーンズ、ポールトーマスアンダーソン、アジズアンサリ、濱口竜介(いちおうウェスアンダーソンも入れとくか)等々の映像も、何十年後かの未来の映画好きには退屈に映ることもあるのだろうか、と考える。これが現代を捉えるということなのかな...べんきょうべんきょう。.........とこの辺まで書いたあたりで誤ってすべて削除してしまい、2分ほど途方に暮れ、しかし構成はだいたい覚えていたので3倍くらいのスピードでここまで書き進めることに成功した。えらい。日曜終わる。

GOODBYE ALMOND

2021/9/13

 夏のうちに消化しなきゃと思ってたそうめんをやっと食べ切った。3束食べた。そうめんでお腹いっぱいにするのなんか複雑な気持ちになる。俺が天才だったらこういう時に名曲生まれそう。あとこないだテレビ見てたらCMに広末涼子米倉涼子篠原涼子が連続で出てきて世界の真理に少し触れた気がした。

 先週の金曜夜、MCU最新作シャンチーを観に映画館へ。(以下すべて個人の感想です。事実とは異なる場合があります)主題はシャンチーではなくて親父トニーレオンだった。冷酷無情な男トニーレオンが一人の女を愛し、子(シャンチーとその妹)をもうけ、人生を立て直そうとするも過去の罪の報いとして妻を失う。ストレスの反発から子供たちへのスパルタ教育に走るが、子供たちはしっかり家出し一家離散。心神喪失したトニーレオンはついに亡き妻の幻聴が聞こえ始める。勘違いが暴走したトニーレオンは逃げ出した子供たちを数年ぶりに呼び集め、「お母さん死んだんじゃなくて地元の爺婆にさらわれたっぽい。一緒に救いに行こ」と協力を仰ぐも、冷ややかな反応の子供たちとは結局敵対。長男(シャンチー)には「ダメだあの人俺が殺さなきゃかも...」とまで思われる始末。子分たちを引き連れ妻の地元へ出向き合戦スタート。トニーレオンは一人、立ち向かってくる長男(シャンチー)を振り払い湖に沈め、妻の声が聴こえる馬鹿でかい岩の前までたどり着く。その馬鹿でかい岩を己の拳のみで砕こうとするトニーレオン。龍に乗って邪魔してくる長男(シャンチー)。やっとの思いで岩を砕くも出てきたのは妻ではなく、プテラノドンの子供みたいなやつ。大量の。でっかい親玉みたいなのも出てきて、そいつに魂を吸い取られまあまああっけない最期を迎えるトニーレオン。孤独な男の悲哀...泣けた。シャンチーはなんだかんだで超強くなって龍に乗って親玉やっつけてた。面白かったので興味ある方はぜひ劇場で。

ワンツースリーフォー

2021/9/5

ホンサンスの映画っていっつもあんな変なのか。初めて見たけどすげー変だった。パンフ読んでもツイッターで調べてみても、なんか真面目な感想ばっか出てくる。俺はへらへらしながらたまにハッとして、またへらへら観た。つまり最高。夜風が涼しくてうれしー。昼に餃子を食べに行った。入り口そばにある足で踏んで出すタイプのアルコールスプレーが、バスドラのペダルを使って作られたものでウキウキする。バイトの子が大学から持ってきたのかな。カウンターで食べる。作業工程が分業制で、接客する人、生地を作る人、包む人、焼く人、揚げる人... 皆それぞれ黙々と作業している姿を見ながら、こちらもひたすら黙々と餃子を食べる。50th anniversary、since1964と書かれたポロシャツを着ているスタッフがいて、少なくとも7年は働いているひと...結構古株...とか、みんな安全ピンで留めた名札をつけているのに、ひとりだけ名字が刺繍されているエプロンを着ているスタッフ...かなりの古株...とか思いながら黙々と食べる。出てくる水とアルコール以外は、店内にある自販機で自分で買って飲むスタイルなのもストイックで好き。なんならスタッフが仲悪そうで殺伐としているのも好き。お腹ぱんぱんで夜ごはんは食べない。もうだいぶ涼しいってのに未だに河原で花火している若者がいる。時の流れに無自覚な若者は眩しすぎるほどに尊い

SIX COLORS BOY

2021/8/23

サウナ室のテレビでGTOやってて、学校の屋上から落ちた女子高生を鬼塚がジャンプで迎えに行ってキャッチしてた。ノーダメージ。AKIRAなら可能か、と思った。

金曜日。ささーっと仕事をして、家に帰って速攻でシャワーを浴びてドライブ・マイ・カーを見る。20時過ぎの回。すさまじかった。俺は映画を見ている間、カメラがとらえるシーン全て、人物の動き、映る色、聞こえる音に意味を見出して考えようとすることが多くて、そういう意味ではドライブ・マイ・カーは意味しかなくって、見終えた頃には頭パンパンでめちゃめちゃ消耗した。たまたま一緒の回にいた友達とちょっと話そうと思ったが、全く内容を咀嚼できてなくて、疲れたね...しか言えず別れた。帰り道の河原で1時間ほど何かを考えているような、何も考えていないような時間を過ごす。

土曜日。朝8時の回の子供はわかってあげないを見るために早起き。好きなことのためならちゃんと早起きできた。映画は、、、原作田島列島、監督沖田修一の期待値が大きすぎた。もしかするとサマームービーとしてもっかい見たら割と楽しめるかもしれない。主演の上白石萌歌がひたすらによかった。彼女が放つ動き、声は重力を受けない。ふわふわ浮いてた。なのでその分、彼女が海に沈んでいくシーン、涙を落とすシーンには結構感動してしまった。好きじゃないとこいっぱいあるけど、憎めねーってかんじ。映画を見終えて家に帰って昼寝。友達とドライブ・マイ・カーについて感想を送り合う。考えることは好きだけど得意ではなくって、一人で考えるとなるとなおさら。対話することによってぼんやりしてた思いがなんとなくまとまって、自分ってこんなこと思ってたのか、と気づく。映画自体が現実に向けて問いかけるもの、のことばかり自分は気が行って、正直極端なこといえば劇中の人物がたとえ死んだってどうなったって、特になんとも思わない。極論ではあるけど。映画のラスト、その後彼彼女たちは...なんてどうでもいい。いや、どうでもよかないけど、彼彼女たちがその後どうなっていくという劇中での事実が、観客にどう感じさせるか、現実側にどういう影響を与えるか、の方が重要というか。わっかんねーけど。はっきりしてない思いを綴るとき「けど」多めに付きがち。

日曜日。一日仕事。暇な時ドライブ・マイ・カーのこと考えてたまにメモる。なんとなく実家に寄ったら友達の親が亡くなったこと、祖母が入院したことを聞く。そうか。お見舞いすら行けない。

月曜日。日曜仕事だった分休みを取っておいた自分サンキュー。ただ午前中に会議が一件だけあったのでちゃんと起きて出席。仕事着は着たくないので、私服の中で、ギリギリフォーマルに見えなくもないものを選ぶ。インスタの広告に出てくる漫画の無料部分だけ読んだりしてたら会議終わってた。昼ごはん何にしよーと駅前をぶらついていると友達に会ったので、やっほーだかおっすだか話して、周辺のご飯屋さんを教えてもらってそこに行く。カツカレー食べた。しかしまちの中心から多少離れたところに住んでいるとはいえ住み始めて1年は経つというのに、ご飯屋さんの情報だけ自分にはまるで無く、コンビニと自販機の場所、外でも座れる場所や公園の場所だったりが無駄に記憶されていってる気がする。ご飯を食べたあと本屋に立ち寄り、ぜってー読めねー、と思いながらも新潮を買う。創刊1400号記念特大号。全500ページ。ぜってー読めねー。読み進めている本でも読もうと喫茶店に入る。も、お客さんと店主の会話を盗み聞く方が面白くて全然読めなかった。時々会話をメモる。店内のテレビには長髪でタンクトップ姿のニコラスケイジが映っていた。『ニコラスケイジ 長髪』で検索してその映画がコン・エアーであることがわかる。見始めた頃にはすでに終盤で、多分なんやかんやあったニコラスがボロボロのぬいぐるみを握りながら妻子と抱き合って映画は終わった。よかったね。いい気持ちになって外へ出る。ちょっと早いけど、と準備して銭湯へ行き、話は冒頭へ戻る。

LIFE WORK

2021/8/18

今日こそは日記書こう...と家路につく車の中ではあれやこれやと考えているのだけど、いざ家に帰ってお風呂に入り、ご飯を食べてYouTubeをだらだら流しているといつの間にかソファで寝落ち、、そんな自堕落な毎日を過ごしている。今日は仕事が休みで、いつもの日々と変わらずだらだらと過ごしていたのですが、先ほどアイスを買いに入ったコンビニ内でMGMTのKIDSが流れており、2年前に行ったフジロックではしゃいだ記憶を思い出した折に、なぜか日記を書くやる気がようやく出たのであります。あんなふしだらで切ない曲で。まあでも、もうすぐ30代に足をかけることになるけども、これからもどんどんふしだらな思い出重ねていきたいなあと思いますよね。ええ。大学生時代にバイトしていた映画館に行くと、当時一緒に働いていた40代くらいの先輩スタッフがたまにいて、一言二言話す。当時から今も変わらず可愛い。キャロルの頃のルーニーマーラに似てる。会うたびに老けた?とか言われるので、〇〇さんは変わらずお綺麗ですね、と返す。そんで続けて、今度デートしてくださいよ、と言う。こっちは100パーセント真面目に言っているのだけど、本気で受けてくれたことは、ない。すけべな記憶、増やしたい。

ここ数週、楽しみな新作映画の公開が続いて嬉しい。先週見たスーサイドスクワッド2はグチャグチャでバカらしくてスカッとした。昨日見たフリーガイはレゴムービーみたいで楽しかった。そして今週は超絶楽しみにしてた邦画2作、子供はわかってあげないとドライブマイカーが公開される。ドライブマイカー誰か一緒に見に行こうよん。3時間あるらしいので、一緒に膀胱を緊張させながら見ようよん。あー来週はジブリの新作もあるんだ。あのクソつまんなそうな3DCGのやつ。いちおう見るけど。7時間弱あるもののけ姫製作ドキュメントDVDをちびちび見ていてジブリづいている。天才が周りの人を揺さぶりながらずんずん生きている様子が興味深くてついつい見てしまう。宮崎駿はアンヴィヴァレントで美しい。。。宮崎駿が日本で一番かっこいいアーティストなのではないだろうか、と思う夏なのでありました。

短日記

2021/6/14

金曜日。仕事終わり、よく行くお店のイベントに遊びに山奥まで行く。いろんな人がいて思い思いに楽しそうにしていた。俺はコミュニケーション能力が低いので、こういうときだいたいひとりぼっちになる。空が明るくなり始める頃、車に乗って友達の家まで。泊めてもらった。お茶を飲んで、少し話して寝る。

土曜日。洗濯機を回しているあいだにレコードを買いに行く。家に帰ってすぐ干して、そのまま友達とドライブする。リップスライムとか聞いて、楽しくなった。実家に戻ったらバーベキューをしていた。

日曜日。早朝の仕事だったので前日早く寝たかったが、寝つきが悪く1時間ほどしか眠れず。言ってもまあ2時間ほどの仕事なので適当に終わらせる。そのまま車でぶらぶらして、2日続けて同じ友達と遊ぶ。レコ屋行って野球場の周りを散歩してカレーを食べて解散。汗をたくさんかいたのでシャワーを浴びて、ごろごろしてたらそのまま寝てた。

月曜日。仕事休み取ってた。買ったレコードを聴いたり、コントが始まるを見たり、昼寝をしたりしていたら1日が終わってた。まいっか。扇風機きもちい〜

やっほー

2021/6/6

金曜日。やっと週末!と思って少し残って仕事をしていると、先輩から飯いきますか!と誘われる。俺は職場の同い年くらいの人たちが俺抜きでご飯に行くのをなんとなく察するという案件があるくらい、なんかめんどい人と思われてるっぽいので、このときは何も考えずについていった。先輩上司と3人で行った焼肉屋に、先輩の知り合いがいてその中のひとりが途中で参入してくる。別に構わないのだけど、大坂なおみの一件が話題に出て、その論調、出てくる単語がここには書けないくらいあまりにひどく、右翼よりの人だと勘づく。というかめちゃめちゃ保守。自分でも言ってた。自分とは全く相容れない思想、と思う。でもその人が属するコミュニティでは多分頼りにされているっぽく、その人自身もそのことにアイデンティティを得ている、ように見える。うーん俺は一生関わりたくないぞ!と思いながら家に帰る。も、なんとなくモヤモヤが残るので一杯だけ、と思って飲みに行く。最近知り合った人たちがいて少し話す。ちゃんと生活しながら自分のやりたいことをやっている人には尊敬の念を抱く。その若い二人はかっこいい。真夏みたいなカッコしてて寒そうだった。すっきりして帰宅する。

土曜日。昼近くまで寝てしまい焦って洗濯をする。近くの洋菓子屋さんで甘食を買う。職場の可愛い先輩が美味しいと言っていたから買ってみる。好きな女性の言うことには素直に従うことにしている。甘食を食べながら未来のミライを見る。ちょっとこれはキツい...と思いながら途中で寝る。夜、NHKでのKid Fresinoのライブを見る。カコイー。ラスト曲Easy Breezyでよかった。

今日、日曜日。朝5時に起きてシャワーを浴び、音楽を聴きながらのんびりする。写真家植本一子の密着ドキュメンタリーを見るための早起き。結婚も同棲もしていない、独特なポジションのパートナーについて、自分の思うこと全部を言えるわけじゃないし家族とはいえないけど、お母さんに、頼れる人ができてよかった、と訥々と話す娘さんを見て、なんてしっかりした子なんだ...と思った。なんか色々思った。けどもう大半忘れた。だいたいそんなもん。そしてやっとこの日記を書きおわり、俺は今から喫茶店へ行く。